2022年度の活動報告の主なものを報告します。
・2022年の1月から始まり、7月まで取扱量が減りました。これは、コロナ禍による生産調整が食品事業者に起きたからだと推測しています。
この傾向は、当フードバンク東九州のみではなく、全国的な動きでした。
フードバンク東九州独自の問題点としては、3月に会員制度にしたことで、食品事業者からの食料寄付に躊躇が生じた事が予想されます。
取扱量の減少をきたす、この2つの問題は、2022年の9月には回復を示し、10月〜12月にかけて順調な食料寄付に至り、2023年に継続しています。
・消費期限が切れた寄贈食品は、食料廃棄として扱っているのですか?
⇒いいえ。現在まで、食料廃棄はありません。期限切れ食品を消費する3つの団体と契約しています。
・食品の分類は、どのような根拠に基づいているのですか?
⇒分類品目リスト上の31品目は農水省の食品分類表を参考にリストを作成しています。
活動報告における分類では、31品目では細か過ぎるため生鮮食品、加工食品(常温・冷蔵)、加工食品(冷凍)、飲料水、飲料品の5品目に集約して分類しています。
・フードロスの成因として、事業系ロス、家庭系ロスの2つの流れを扱っています。
フードバンクで受け入れている食品は、事業系ロスの中から「3分の1ルール」に該当する、賞味期限を3分の1残した食品です。それに、家庭系ロスの中から、フードドライブで寄せられた食料があります。
更に、2022年の活動では農業漁業者の生産過程で生じた「規格外食品」の持ち込みを受け入れました。そのため「生鮮食品」の分類が生じています。
・フードバンクの役割は、フードロスの削減および食品の提供だけでなく、食料備蓄も重要になっています。ある日突然輸入が止まる「フードショック」に備える為、頂いた食料の30%は常に備蓄しています。
⇒長期保存が可能な食品(保存食料や味噌・米・醤油等)や災害時に必要となる食品(飲料水等)は、提供を受けた量の30%程度は保持することを後日ガイドラインに明記します。
2023年3月26日
フードバンク東九州