平成30年8月吉日
趣意書
関係各位様へ
フードバンク東九州は、2017年7月に設立、食資源の廃棄を減らし、その減少分を、必要とする人々に提供することを意図して活動を開始しました。
これには、代表であるわたし自身の10年間の精神科開業医としての実体験が大きな影響を与えています。すなわち経済的困窮を訴える患者の急増であり、その多くが学業期の子どもを抱える親たちで、うつ病や不安障害を伴い就労が困難でした。
フードバンク(FB)とは、まだ安全に食べられるのに、流通上の諸事情で世に出すことができなかった食品を自社からFBへ寄贈し、FBがそれを必要とする団体(子供食堂や児童養護施設等)や個人(母子家庭や主たる家計者の病気等)に無償提供する仕組みのことです。この活動のもつ素晴らしさは、食料ロスを無くしながらも、会社が抱く社会貢献の気持ちを直接市民に届け、企業価値までも高めることができることにあります。
このような価値ある取り組みは、格差社会の行き着いた超先進国では、すでに必要不可欠な社会事業になっています。現在では食料ロスは二酸化炭素排出置として換算されており、環境問題として扱われ ています。日本は食料自給率が低いのに廃棄量が多いために食料廃棄率では実質世界Nolとなってお り、早急な取り組みが求められています。
さて、わたしたちフードバンク東九州は、大分で初めて誕生した非営利民間フードバンクで、大在・坂ノ市を中心に、高校生までの子どもを抱える貧困家庭の不十分な食事事情の改善を目的としていま す。これに対し、公的な活動として、社協のフードパンクおおいたがあり、生活困窮者を対象としてい ます。
多くの賛同者のご理解と発案を得て、8月19日に、ボランティア・フードバザーを開催できる運びと なりました。このボランティアバザーでは、企業や地域の皆様よりいただいた飲食料(アルコール類を除く)を使用して、無料で食事を提供したいと考えています。つきましては、今後の活動内容をより充実したものにしていくために、是非、説明する機会を与えていただけましたら幸いに存じます。
一般社団法人大分こころのケアセンターフードバンク東九州
代表理事 三好修